社団法人日本住宅建設産業協会(神山和郎理事長)は、平成 22 年 11 月の理事会で承認された「優良事業表彰規程」に基づき同制度を発足させ、このたび、第1回優良事業表彰を実施しました。この表彰制度の目的は、「優良なプロジェクト(事業及び企画・開発)を実施した会員を表彰することにより、良質な住宅供給及び住環境の整備を促進し、もって住宅・不動産業の健全な発展と会員の資質向上に寄与すること」にあります。 表彰部門は、(1)戸建分譲住宅部門、(2)中高層分譲住宅部門、(3)不動産関連事業部門、(4)戸建 注文住宅部門、(5)企画・開発部門(優れた商品開発等で検査済証が交付されたものに係るもの)の5 部門とし、応募基準は、(1)プロジェクトの内容が関係法令等に適合したものであること、(2)施工及 び品質管理に係る体制、プロジェクトの実施後における維持管理及び保証に係る体制が適切なものであ ること、(3)住宅性能及びデザインに優れ、街並みの景観、周辺環境との調和等良好な住環境を形成するための配慮が明確であること、(4)係争中のもの又は係争に発展するおそれがあるものでないこと、 といたしました。 第1回優良事業表彰においては、会員各社から 15 プロジェクトの応募があり、その内訳を部門別にみると、戸建分譲住宅=1、中高層分譲住宅=7、不動産関連事業=3、企画・開発=4プロジェクト となっており、戸建注文住宅は応募がありませんでした。また、地域別にみると、東京都=9、神奈川 県=4、埼玉県=1、北海道=1プロジェクトとなっております。 優良事業審査会では、応募いただいたすべてのプロジェクトについて、書類審査及び現地調査を実施しました。その中で、「戸建分譲住宅、中高層分譲住宅、不動産関連事業」の3部門では(1)事業コンセプト、 (2)商品、(3)環境配慮、(4)事業成果、(5)その他、「企画・開発部門」では(1)企画・開発コンセプト、(2)商品開発、(3)環境配慮、(4)企画・開発成果、(5)その他――をそれぞれの審査項目として、厳正かつ公正な 審査を行いました。その結果、最終審査において、6プロジェクト(中高層分譲住宅=2、不動産関連事業=2、企画・ 開発=2)を第1回優良事業表彰の優良事業賞に選考いたしました。
中高層分譲住宅部門
外観は、モノトーンで曲面を強調する細めのラインを採用、避難ハッチや室外機まで黒で統一するなどデザイン性に優れている。ワンルームマンション居住者等の不満を解消するため、細部にこだわり、収納アップを実現し、足を伸ばせるオリジナル浴槽を独自開発。専有卸をしたワンルームタイプは、周辺相場より高い賃料設定にもかかわらず、早期に満室稼動となった。
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中高層分譲住宅部門
敷地内に多くの樹木を残し周辺の豊かな自然環境とのつながりを継承している。外観・内部空間共にデザイン性に優れ、メゾネットやロフト・スキップフロアなど各住戸に幅を持たせ、どの窓からでも緑が見えるように工夫されている。
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不動産関連事業部門
世田谷中町という高級住宅地に位置し、老人ホームとは思えない洗練された外観デザインや中庭の日当り、リビングダイニング、共用廊下にも高級感がある。これまでの運営実績から学び取ったノウハウを全体レイアウトのみならず、居室の細部に至るまで精細な検討を繰り返し、既に高い評価を得ている「アライブケアホーム」の集大成として結実させた。
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不動産関連事業部門
商業施設のリノベーションと新築の商業施設及び高層マンションの融合を実現し、地域のランドマークとなりうる素晴らしいプロジェクトである。家電量販店、レストラン、シネコン、フィットネスクラブなど多彩な商業施設が揃い、幅広い年齢層の集客が可能。7階屋上に緑化が施され、建物の断熱性の向上とヒートアイランド現象の緩和も図っている。
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企画・開発部門
都営地下鉄新宿線篠崎駅西口に直結し、駅前広場・地下駐輪場等の公益施設と賃貸住宅・分譲住宅・商業施設からなる複合施設。施設の建設、分譲・賃貸の仲介、不動産管理はもとより、商業施設の誘致や指定管理者制度に基づいた図書館・ギャラリー・カフェ等の公益施設の運営を行い、一体的な事業開発と総合的なサービスの提供を実現している。
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企画・開発部門
周りに気兼ねすることなく、楽器を弾いたり、大音量で音楽を聴きたい人にターゲットを絞った賃貸マンション。500Hz の中音域で 65dB の音を低減する性能を備えている。周辺相場から3割以上高い賃料で高稼働率を維持するなど、その性能と価値が家賃に反映された初めてのケースとして高く評価できる。1階のコンサートホールを利用したイベント開催など地域交流も行われている。
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