一般社団法人日本住宅建設産業協会(日住協)と一般社団法人全国住宅建設産業協会連合会(住協連)は、平成 25 年4月1日をもって新設合併し、一般社団法人全国住宅産業協会(全住協)を設立いたしました。 全住協は、平成 25 年 11 月、第4回優良事業表彰の募集を行いました。 今回は、会員各社から 22 プロジェクトの応募があり、その内訳を部門別にみると、戸建分譲住宅:7、中高層分譲住宅:10、不動産関連事業:1、企画・開発:4プロジェクトで、戸建注文住宅は応募がありませんでした。また、地域別にみると、東京都:14、埼玉県:1、千葉県:1、神奈川県:5、茨城県:1プロジェクトとなっております。 応募いただいたプロジェクトについて、事業表彰審査会において書類選考及び現地調査を実施しました。 総合審査にあたっては、「戸建分譲住宅、中高層分譲住宅」の2部門では、(1)事業コンセプト、(2)商品、(3)環境配慮、(4)事業成果、(5)その他、「不動産関連事業、企画・開発部門」の2部門では、(1)企画・開発コンセプト、(2)商品開発、(3)環境配慮、 (4)企画・開発成果、(5)その他――のそれぞれの審査項目について、厳正かつ公正な審査を行い、10 プロジェクト(戸建分譲住宅:4、中高層分譲住宅:5、企画・開発:1)を優良事業賞に選考いたしました。 そして、この選考結果どおり平成 26 年3月 20 日の理事会において優良事業賞が決定いたしました。
戸建分譲住宅部門 (大規模)
壁面が揃うよう一定距離を後退させることにより街並みに統一感を演出し、街区入口の住戸にはゲートツリーとして大きな樹木を植え、街区全体のエントランスとしての機能を持つツインデザインのゲートハウスを配置した。全戸に雨水タンク・雨水浸透トレンチ等を設置、水循環への環境配慮もうかがえる。全戸長期優良住宅の認定を受けるなど、地元に密着して事業を行い、創業 50 周年を迎えた同社のこれまでのノウハウを注ぎ込んだ素晴らしいプロジェクトとなった。
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戸建分譲住宅部門 (大規模)
全区画 200㎡以上のゆとりある配棟計画に加え、4つのクルドサックを緑道で結ぶ街区計画により安全性とコミュニティ形成に配慮している。高低差・法面を上手く利用した多種多様な植栽が街全体に高級感を醸し出している。通風・採光・動線計画にこだわり抜いた設計となっており、 LOW-E 複層ガラスの採用、15%を超える収納率など「プレミアム住戸」と呼ぶに相応しいハイスペックな仕様も評判となり、周辺相場より高い価格設定にかかわらず、順調に契約を重ねている。
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戸建分譲住宅部門 (大規模)
北久里浜駅徒歩 15 分、 標高 50m の高台に位置する全238 区画の大規模開発(戸建分譲及び建築条件付き宅地分譲)。建物・屋根の色彩や外構等についてガイドラインを策定するなど住宅団地として統一感がある。街区中央の自治会館に防災備蓄庫・警備会社の待機所を設置、タウンセキュリティを導入したほか、全戸に太陽光発電システム・エネファーム等を設置するなど、災害に強く環境にやさしい街づくりを実現した。
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戸建分譲住宅部門 (中規模)
前面道路の交通量も多く、最寄り駅から徒歩 13 分と利便性が高いとは言えない場所であったが、競合他社にはない外観・デザインを前面に出し、一般的な建売住宅と差別化を図った。坪庭の家、土間の家などコンセプトの異なる企画が人気となり、万人受けするデザインに飽き足らない個性的なデザインを志向するユーザーの心をつかみ、建物完成後、全 11 棟を完売した。
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中高層分譲住宅部門 (大規模)
戸建事業者とのコラボレートにより官舎跡地を共同入札し、宅地開発についても一体的に効率よく行っている。近隣への事前アンケートにより、ターゲット層のニーズを詳細に分析し、平均専有面積 80㎡超・主寝室8帖超を確保した。防災倉庫・自家発電・飲料水生成システム等の防災面、 太陽光発電・電気自動車用設備等の環境面にも配慮が見られる。広告宣伝費を比較的抑えながらも早期完売となり、事業としても大成功といえるプロジェクトである。
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中高層分譲住宅部門 (小規模)
北西向きの 67 坪とマンション用地としては難しい敷地ながら、商品企画・デザインで補って余りある魅力溢れるプロジェクトに仕上げた。葛籠をモチーフに4種類のタイルを細部まで貼り込んだ外観、漆の木画像のオブジェ、細部にまで散りばめられた矢羽根・市松模様等、コンセプトの「江戸のアトリエ」に徹底的にこだわっている。内部についても基本階天井高 3m を利用したボルダリング、本棚、天袋、キャットタワー等が話題となり、2か月間での早期完売となった。
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中高層分譲住宅部門 (小規模)
台形の敷地形状、周辺建物によるデメリットを、各戸の配置等によって見事に打ち消している。外観は、異なる素材、配色、サンルームのガラス面等によりデザインテーマである「横濱クラシック」を見事に表現している。エントランスの水盤、ガス灯をイメージした光柱、十和田石のモニュメント、多目的利用可能な明るいサンルーム等、「他のどこにもない」という商品コンセプトを具体化し8か月間で竣工前に完売した。
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中高層分譲住宅部門 (小規模)
特筆すべきエントランスの天井高さには閉塞感は微塵もなく、豪華さ・希少性の演出につながっている。外観はコンクリート打放しのモノトーンをアクセントとし、多種多様なライフスタイルにカスタムオーダーシステムにて対応。歓楽街に近い立地上のマイナス要因を、想定した顧客ターゲットと合致したデザインと販売価格帯で見事に克服している。また、同社近隣案件と同じモデルルームを使用することにより販売経費を抑制したほか、当初の狙い通りのターゲット層に訴求したこともあり、歩留まり率 28%で早期完売となった。
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中高層分譲住宅部門 (ワンルーム事業)
天然石を配したエントランスは格調高く、外観は黒を基調とした落ち着いた雰囲気でまとめており、大変迫力のあるファサードとなっている。オブジェを配した開放的な中庭も高級感あふれる雰囲気づくりに一役買っており、また、ワンルームマンションでは珍しい青田売りによりわずか1か月で完売、高い入居率にもつながっている。セキュリティ・メンテナンスの両面からカードキーシステムを採用するなど、ハイグレードな設備仕様と相まって、周辺物件との差別化に成功した。
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企画・開発部門
同社は、設立以来、居住者の満足度を高めるため、開発物件の全てにオリジナルの立体アートを設置しているが、発表の場が極めて少ない立体アートの制作者を支援するため、学生限定の立体アートコンペティション「AAC」を立ち上げ、自社開発マンションのエントランスホールを作品発表の場として提供している。若手アーティストの発掘・支援・育成を続けている点、それによって同社マンションエントランスが独特でインパクトのある空間となっている点が高く評価された。
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