ジョイナス飯倉1丁目
九州八重洲㈱
戸建分譲住宅部門 (中規模)
ランドスケープ(区割)が1番のポイントで、前面道路に面した2区画を注文住宅、奥4区画の建売住宅を比較的狭小ロットで企画した事業である。高低差がある難しい土地で、駐車場を全て道路側へ集約するとともに、各棟から土地を持ち出し、中央に新しい半共有化の空間を配置した「風景を共有化する」という発想は、風景、遊び場、日照、通風を確保し、一つの街並みをつくり上げたことが高く評価された。
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事業コンセプト
6区画の住宅が少しずつ「場」を提供し、風景を共有化することで子育ての場、コミュニティの場、遊び場、少しの協調によって暮らし方や子供の育て方、地域や社会とのつながり方まで変えてしまう。単体の住宅づくりではなく、土地や境界線という考え方でもない。同じ地域や風景の中に共有・共存するというコンセプトで作り上げたプロジェクトです。単純に定量的な広さを求めたのではなく、掛け算方式に空間の価値を高めるように考えて、暮らしを充実させる戸建開発とは何かを求めたモデルケースです。
商品企画
各戸から土地を持ち出し半共有化することで、新しい空間を作り、自動車の侵入のない安全かつオーバル(楕円)でシンプルな小運動場を計画した。
駐車場は全て道路側へ集め、暮らしの中から見えない位置関係を徹底している。中央のゲートを潜って中庭を介して各戸にアプローチする。紳士協定によって駐車場や中庭の利用を定め、あくまでも境界にとらわれることなく、環境性を高めるために暮らしを優先した街づくりを住民レベルでコントロールすることができる。
事業成果
自分たちの空間という意識付けによって、積極的に街や人とかかわる仕組みは住宅づくりや街づくりの中でも最も必要だと考えます。この空間は単純に遊ぶスペースだけではなく、防災時など一時避難場所となることから住民だけでなく、万が一の時には地域へ開放できるようなスペースを確保しています。行政に頼り切ることなく、事業主である我々が積極的にこの街づくりの手法の価値を示していくことが、消費者が潜在的に持つニーズに適合したと考えます。
物件概要
事業主名 | 九州八重洲株式会社 |
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現場住所 | 福岡県福岡市城南区飯倉1-395-21ほか |
企画設計 | 九州八重洲株式会社 |
施工者名 | 九州八重洲株式会社 |
工事竣工 | 平成31年3月20日ほか |
規模概要
敷地面積 | 135.17㎡~162.52㎡ |
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延床面積 | 99.36㎡~113.99㎡ |
構造規模 | 木造軸組工法2階建 |
住戸総数 | 6戸 |