ディアナコート用賀
㈱モリモト
中高層分譲住宅部門 (中規模)
田園都市線「用賀」駅から1分という立地であるが、大通りから一本入っているため駅前でも静かな住宅地でのマンション事業。外観デザインは「織部製陶のタイル」を前面に貼り高級感を演出し、エントランスロビーは大きな空間を確保し高額マンションとしての豪華さと落ち着きを醸し出している。販売価格は、周辺相場から大きく上げて設定したが、物件のグレードの高さ、立地の優位性、住環境が整っ た希少性などから販売開始から7か月で完売し、「高額チャレンジ」に成功したことも評価の対象となった。
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事業コンセプト
「用賀」駅徒歩1分。駅前ながら「住宅地域」という静かな住環境であり、かつ敷地は三方道路。集合住宅の計画立地としてはそもそもポテンシャルの高い事業。しかし問題は高い土地仕入れ値からの販売価格。中面積帯のファミリー向けマンションが王道かと思われるが高単価の中では顧客ボリュームに懸念があり、一方、広面積主体では駅前と言いつつ、用賀で億住戸中心に・・・、他方では用賀の駅前1分で投資性は期待できるのか・・・等の検討の結果、絶対的基本を実需のハイグレードレジデンスとポジショニングし、グレード感あふれるマスタープランに設えた。その設えに、安心と利便を求める実需単身者に向けた高仕様づくりの30㎡台コンパクト住戸とファミリー層やプレファミリー、DINKS層がそのグレードに憧れを抱く中面積帯、富裕層が納得する億超え100㎡超の複合プランを設定。用賀ながら、都内広域吸引も実現し、スムーズな販売と当初計画を超過する事業収支の獲得に成功した。
商品企画
商品構成として「100㎡前後」の3住戸を最上階に用意し、周辺にはない広さと高品質の提案が立地の優位性だけに頼ることなく高い評価を獲得できた。外観デザインはその監修をアーキサイトメビウスに依頼し、三方角地の接道状況が取れた敷地に穏やかな緑に抱かれた「駅前邸宅」を希求。また、外観タイルにそこはかとない絶妙な雰囲気を醸し出す「織部製陶㈱タイル」を全方位に採用し、そのこだわりのタイルが物件の高い品質の演出に大きく寄与した。共有空間はエントランスホールとロビースペースをできるだけ広空間とすることで、高額物件に見合う構えを創造。内装はリビングダイニングの床材に「イタリア・マラッツィ社600角のタイル」を標準グレードでセレクトできるようにし、厚さ2ミリの天然木突板仕様などが特に訴求ポイントとして人気を博した。
事業成果
本プロジェクトは用賀周辺の相場から大きく上げた「高額チャレンジ」に成功。販売期間7か月半、アンダー販売(先行販売)半月、一般販売7か月にて全体的には早期に終焉。アンダー販売では本件のチャレンジであり懸念でもあった2億円前後の高額住戸の進捗を早期クリアできたことで、その他の住戸の値付け調整と余裕をもった集客活動、営業体制など、営業体制全般への勢い的な波及が生まれ、全体を早期のうちに完売することができた。
また、用賀最高単価の高額価格帯というチャレンジの中、物件グレードの高さ、立地駅近の優位性、住環境が整った希少性等は、世田谷区マーケットが高額化する市況の中、成功の道筋になれることが確認できた。
物件概要
事業主名 | 株式会社モリモト |
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現場住所 | 東京都世田谷区用賀2-37-4 |
企画設計 | 株式会社IAO 竹田設計 |
施工者名 | 株式会社森本組 東京支店 |
工事竣工 | 平成31年2月25日 |
規模概要
敷地面積 | 1,736.54㎡ |
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延床面積 | 4,588.83㎡ |
住戸面積 | 37.90~115.73㎡ |
構造規模 | RC造地上6階建 |
住戸総数 | 52戸 |