ワコーレノイエ 神戸 鹿の子台 プロジェクト
和田興産㈱
戸建分譲住宅部門 (小規模)
通勤・通学に便利で、かつ都市部と比較して自然豊かな環境に位置する郊外型住宅。全邸採用の「ガーデンリビング」をつくり、隣地境界まで壁を最大限張り出すことにより、建物全体が大きく見え、重厚感を感じさせる一方で、バーベキューなどのアウトドアライフを敷地内に取り入れている。また、工事費を抑えて高気密・高断熱の高性能住宅を供給するとともに、事業エリア内に病院を誘致したことも高く評価された。
画像ギャラリー
事業コンセプト
当該地は、神戸市北区鹿の子台というURの一団の開発地域「神戸リサーチパーク鹿の子台」の中で、当初商業用地として分譲予定であり、神戸電鉄「道場南口」駅徒歩5分・スーパー徒歩1分の生活利便性の高さが魅力である。また、神戸市の郊外に位置し、中心三宮まで電車で40分、車で40分、大阪まで電車で60分以内という通勤・通学に便利で、かつ都市部と比較して自然豊かな環境である。一方で、六甲山の北側に位置するため冬季は特に厳寒の地域でもある。
このような地域で、冬季でも快適に暮らしながら、便利さを享受しつつ、のびのびと子育てをしたいファミリー世帯にとっての“高性能”すなわち家族の健康・家事や子育て・防犯・コミュニティに配慮し、“低価格”すなわち地域の家賃並みのローンで、光熱費削減や管理組合費軽減を実現する、この2点をコンセプトとして街並み及び建物計画を行い、90戸という大規模な需要を生み出すことを事業の根幹とした。
商品企画
<健 康>
高断熱(Ua値0.6~0.7)だけでなく、高気密(全戸気密測定0.8以下平均0.6)にすることにより、「天井・床」、「部屋間」、や「日中と夜間」の温度差を軽減し、快適に暮らせ
て健康リスクも減らす。
<家事・子育て>
家事・PC作業や子供の学習に使えるデスク“ミセスコーナー”、ゴルフバッグやベビーカーもしまえる土間収納“シューズインクローク”、プライバシーが保たれ、維持管理もしやすいテラス空間“ガーデンリビング”を全邸採用して、子育てママをサポート。
<防 犯>
団地の進入路3か所に防犯カメラ設置、各住戸の1階勝手口・掃出し窓に防犯センサー設置、自動点灯センサー付きの門灯+フットライトを連続配置して「あかりのいえなみ協定」を締結、夜間も含めて安全性を確保。
<コミュニティ>
戸建団地ながら、マンションと同様の管理会社を導入することにより、自治会活動・ゴミ置場清掃・住民交流会をサポート。
<街 並 み>
建物は、4タイプ×2カラー=8タイプの外観をランダムに配置し、外構については、街路ごとに四季をテーマにした植栽と、自然石で描いた曲線が、各戸を緩やかにつなぎ、個性がありながら、緑豊かで統一感を感じられる街全体としての資産価値を維持。
事業成果
<健康をテーマにしたことの社会的意義>
高気密・高断熱住宅が、健康に寄与することを訴求し、建売住宅の標準仕様として90戸分譲したことによって、住宅にとって健康が必要不可欠な要素であることを示し、一定の社会的意義を見出せた。
<契約進捗>
神戸市北区という「夏は暑く、冬は寒い」エリアで、特に冬が暖かいとの評価を得て、居住者からの紹介客を中心に販売が停滞することなく、第1期28戸は6か月、第2期33戸は6か月で完売、第3期は8か月で完売。販売価格・外観・プランといった購入時の関心事だけでなく、実際に住んでからの満足度を上げる「性能」と「ランニングコスト」を重視することで、口コミ・ご紹介を中心とした継続的な販売を見込めたことが、事業推進力につながっている。
<入居者アンケート結果>
7割の方が「窓の結露がほとんどない」と回答し、光熱費アンケートでは、年間光熱費がその他神戸市北区戸建住宅と比較して約3割削減していることが分かった。(当該物件15戸年間平均13,800円、その他物件3戸年間平均19,000円)
物件概要
事業主名 | 和田興産株式会社 |
---|---|
現場住所 | 兵庫県神戸市北区鹿の子台北町8-5-84ほか |
企画設計 | 株式会社ユニットシステム研究所 |
施工者名 | 津田産業株式会社 |
工事竣工 | 令和元年6月5日ほか |
規模概要
敷地面積 | 104.09~309.98㎡ |
---|---|
延床面積 | 104.54~118.23㎡ |
構造規模 | 木造枠組壁工法2階建 |
住戸総数 | 90戸 |