当プロジェクトの地域は、都市計画で定める地域地区の一つである風致地区に該当し、緑と自然の地形を活かした良好な住環境として整備されています。
そのため居住者にとっては良い一方で、事業化するためには建蔽率や容積率、高さ、外壁後退距離等の建築制限のほかに周辺環境との調和のための緑化に関する細かな設定があります。
さらに敷地には最大約１３mの高低差がある条件の中で、過去に何度も法面を持つ敷地での事業経験を活かし、連続した建物は８層構成で、現状の地盤面を活かしながら建築費を極力抑えるよう綿密に検討しました。
棟は６棟構成で、富士山が望める眺望に特化した棟や敷地中央の中庭に面する棟など配棟計画で間取りの魅力を相乗しています。

当プロジェクトの専有面積１００㎡以上を有する住戸は総戸数の約９０% を超えます。
それらの間取りは一般的な田の字型さえも１００㎡以上あるため圧巻です。
その他にも営業担当を通じてリアルなエンドユーザーの声をヒアリングし、多種多様な間取りを計画しています。
弊社オリジナルの４ｍバルコニーを始め、眺望を楽しめるビューバスプラン、ビューキッチンプラン、キャンプ用品やスポーツバイクなどアウトドア用品を部屋内に飾れる土間付きプラン等、特出したニーズに応えられるようバラエティ豊かなプランを用意しました。
共用部の最も魅力的な特徴の一つであるエントランスを抜ければ見える中庭は、コミュニティ形成のきっかけの場となるような空間です。
ここでは植栽計画に特化した専門企業と連携し、シンボルとなる巨大なしだれ桜を始め四季に応じた花木が彩り、一角には水景設備を設置することでより里山の風趣を醸し出す美しい風景を創造しました。

当プロジェクトは、「高台ならではの眺望・開放感」を享受できる一方で、駅まで「急な坂道・階段」をアプローチに抱えた立地です。
平均専有面積１００㎡・駐車場・サイクルポート１００%・奥行４ｍのオープンエアリビングバルコニー・空地率を活かした多彩な植栽計画等をつくり込むことにより、競合物件との差別化を図りました。
メインボリュームの富士山を望む棟は、５,０００万円台半ば～７,０００万円台の高価格帯となりましたが、商品希少性が評価され、結果、来場・契約単価を抑えながら販売計画を３か月短縮し１２か月で完売となりました。
地縁のない中広域来場者や二次取得層からも多数の成約につながったことは、多種多様なニーズを持ったお客様からオンリーワンの物件としての評価をいただけた結果と考えます。