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榯美の街

株式会社むつみワールド 

戸建分譲住宅部門 (中規模)PDFダウンロード

秋田城跡などの遺跡や社寺仏閣が多数ある高清水丘陵のふもとに位置する「街区全体が時が経つほどに、美しさを増していく」をコンセプトとした事業。地元材を外壁仕上げ(秋田杉)等に取り入れることにより、見事に既存の街並みに溶け込んだ。また、断熱性を向上させるトリプルサッシと基礎断熱を採用し、炭1トンを利用した健康対策や湿度調整の高い環境配慮も含めて評価を受けた。

事業コンセプト

地域の子供達が通う寺内小学校校門正面すぐの好立地を確保した。
今回分譲事業を行った寺内堂ノ沢は秋田城跡など遺跡や社寺仏閣が多数ある高清水丘陵のふもとに位置する。
歴史と自然が同居した、街のイメージが既に近隣住民の心に根ざしている地域である。
既にある街に調和しつつ、これから暮らす方が生活を始められやすい分譲地のあり方が求められた。
分譲の狙いとしては3つある。
①分譲地に新しく暮らす方が既に暮らしている方との関係性を共に築きながら暮らしていくこと。
②近隣史跡や歴史のように、時間を経た変化が “ 美しさ ” ととらえられるような設計。
③地域や小学校がある立地との調和(教育に結び付けられないか)。
これらを実現するために秋田杉の使用や外構技術を応用。周辺の方に配慮した施工スキームを検討し、『街区全体が時が経つほどに、美しさを増していく』コンセプトの共有をお客様に徹底し、当該事業を進めた。

商品企画

今回のコンセプトを実現しつつ、購入者の理解を得るため、秋田杉等、自然素材の説明や、分譲地の遵守事項について念入りな説明を行った。
遵守事項ではわかりやすく言語化した街区計画や、外構・植栽を視覚的に維持管理するための内容等に触れている。
当該5棟は平成29年3月よりゆっくりと分譲されたが、時期をずらして建築された物件の外観を見学することができた。
これにより、最も伝えることが難しい、“ 美しさを増す経年変化 ” を伝えることにも成功した。
他にも、現場建築廃棄物用のゴミ箱を置かずに、廃材はその日のうちに運搬することや登下校中の車両出入り禁止、念入りな周辺挨拶などを行った。
結果、当社の街づくりに理解を示していただいたお寺さんから内覧イベント中に駐車場を無償使用させていただくなど、近隣の方からも非常に多くのご協力をいただくことができた。

事業成果

建物内外に使用された秋田杉は今回コンセプトと非常にマッチした素材であった。
温かみがあり、経年変化で美しく変わり、強く、しなやかという良質な素材であることと地元の経済活性化にも寄与できる。
また、小学校正面に秋田杉を使った住宅があることで、地域の子どもたちが “ 秋田杉 ” や “ 地産地消 ” を身近に感じられる。
実際に、地元の子供達がイベントや内覧会中に多く訪れ、当社へのインターンシップや社会科見学でこの分譲地を指定する大学生も多かった。
購入者だけではなく、未来の子どもたちへ丁寧にこの分譲地コンセプトや意義を説明できたことは社会的に大きな意味があることだと捉えている。

物件概要

事業主名 株式会社むつみワールド
現場住所 秋田県秋田市寺内堂ノ沢2ほか
企画設計 株式会社むつみワールド
施工者名 株式会社むつみワールド
工事竣工 令和元年12月19日

規模概要

敷地面積 165.67 ~ 246.08㎡
延床面積 96.23 ~ 99.16㎡
構造規模 木造軸組工法2階建
住戸総数 5戸

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