本件は、元所有者スーパーの相模原店閉店に伴い、生鮮食料品店舗のみリースバックを条件に取得しました。計画地はJR横浜線「相模原」駅前に位置しています。
「相模原」駅周辺では、土地取得当時相模原総合補給廠が一部返還され、隣駅の橋本に２０２７年リニア中央新幹線の新駅が開業予定と、今後１０年で大きく変化する可能性を秘めています。
本件は地域に慣れ親しまれた「スーパー」の跡地であり、この地が新たに商業施設を取込んだ住宅開発で「生まれ変わる」ことにより、「相模原」駅周辺が今後発展する中で、地域のランドマークとなりうる性格を有していたことも本事業を推進する上での要諦となりました。
今後「変わりゆく相模原エリア」において本件が「住まい」や「街並み」を先導していく存在となることを意識し、地域の歴史を継承し、次世代へ継ぐ価値を提供すべく、住宅・商業・公園・周辺の緑を介してつなげていく「Green Chain」「都市に佇む価値ある暮らし」をコンセプトに据え、総合計画を行いました。

・本件はさがみ夢大通りに面し、地上１５階建の４棟構成で店舗棟１～２階にスーパー・その他店舗を配置し、住宅居住者の利便性に特化した動線計画としました。
・外構及び動線計画では、提供公園を核として位置付け、最も繁華性の高い場所に配置しました。本公園に地域に開かれた都市型公園としての役割を担わせることで、駅からの入居者や地域の方々が、住宅・スーパーへいざなう動線計画とし、メインストリートの緑＆提供公園＆２層吹き抜けのエントランス・ラウンジ＆敷地内の緑＆周辺の緑へとつなげる「Green Chain」を実現しました。
また、エントランス・ラウンジはソメイヨシノの借景を臨むデザインとし、潤いと品格を備えた迎賓空間を創出しました。