日本の超高齢社会を見据え、元気に楽しく、健康長寿を重視した高齢者住宅＜中楽坊＞シリーズでは北摂エリア初のプロジェクト。老人ホームとは違い、通常の分譲マンションのように制約がなく自由に暮らすことができるシニア向け分譲マンションです。
60代以上の住宅はどうあるべきかを学び続けてきた中楽坊は、欧州の福祉先進国で高齢者の健康のために取り入れられている五感への刺激に注目。昭和45年の大阪万博や人気番組を放映していた毎日放送ミリカセンターなど「千里丘」に結びつく若い頃の記憶が脳を刺激し、健康に役立つという発想から『五感の邸園』をコンセプトに広大なナチュラルガーデンを創造しました。庭に向かって開放されたレストランを中心に、瑞々しい緑や花の色、香り、せせらぎの音や木々に集まる鳥の声。散歩する度、食事をとる度、入居者は五感に心地良い刺激を受けます。また、レストランでの入居者同士やシェフとのふれあい、ラウンジや天然温泉のある大浴場の設置、入居者による自主サークル活動の支援なども孤立を防ぎ、健康長寿につなげます。

マンションや商業施設、学校などが建ち並ぶ、新しい街を形成している千里丘ミリカシティエリア。その最後の建物となる本プロジェクトは、豊かな周辺の自然環境に溶け込みながらも高齢者住宅としての存在感を高める建築デザインを追求しています。外観は木調のマリオンやガラス、ランダムアルミルーバーといった有機的なデザインを取り入れ、千里丘の象徴となるヒルトップ・デザインを独創。石積には自然な色合いが魅力的な琉球石灰岩を採用しました。
建物内は健康長寿を重視した設計。レストランを南に配置し、目の前に広がるナチュラルガーデン（プレイロット）を愛でながら天井部に木調ルーバーを設え、レストランからテラス側までの統一を図り、全開口サッシによって外部空間との一体化を創出。容積に算入されない廊下をラウンジスペースに取り込み、空間を広く見せる工夫も施しています。
また、車いすの暮らしにも配慮したゆとりある幅員の内廊下、全戸の全てのドアは引き戸、各階のゴミステーション設置、内階段の勾配を緩やかに設定するなど、安全な暮らしに配慮したユニバーサルデザインです。

令和4年8月の引渡し開始前で約65%（98件）を成約。高齢者住宅では、建物が完成する前に購入を決断する方と、建物の実物を確認してから購入する方が、およそイーブンであることからも関心の高さが伺えました。
入居者の平均年齢は71.4歳、家族構成はお二人入居が60%、お一人入居が40%となっています。引渡し開始後、早々と入居者からの自主的なサークル活動のプレゼンテーションが活発化。卓球、麻雀、健康体操、音楽、囲碁・将棋、鉄道模型、吹き矢、フラダンス、絵手紙など、既に9つの倶楽部が結成され、高齢者の元気なコミュニティが形成されています。