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発売戸数は首都圏が前年比47.4%減、近畿圏14.4%減~不動産経済研究所、11月の新築マンション市場動向

 不動産経済研究所がまとめた2022年11月の「首都圏・近畿圏の新築マンション市場動向」によると、首都圏(1都3県・5エリア=東京都[東京23区、東京都下]、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新規発売戸数は2866戸で、前年同月の5452戸と比べ47.4%減と大幅に落ち込み、2か月ぶりの減少となった。
 発売物件数は全157物件で、前年同月の186物件を29物件下回った。100戸以上発売した物件は2物件で、前年同月より8物件減った。全157物件のうち、初回売出し物件(単発物件[期分けしないで全戸売り出す物件]を含む)は31物件・1200戸で、前年同月の68物件・3950戸を物件数で37物件、戸数で2750戸下回った。
 新規発売戸数に対する契約戸数は1990戸で、初月契約率は69.4%。前年同月(79.9%)比10.5ポイント(P)ダウンし、前月(71.9%)比でも2.5Pダウンしている。

【首都圏】
[発売戸数]2866戸(前年同月比47.4%減)。エリア別にみると、東京23区949戸(同54.7%減)、東京都下273戸(同37.0%減)、神奈川県736戸(同50.7%減)、埼玉県633戸(同28.7%減)、千葉県275戸(同49.4%減)。全てのエリアが減少となり、中でも東京23区と神奈川県は5割以上の減少となった。東京23区のシェアは33.1%。

[契約率・価格]
◇初月契約率は69.4%(前年同月比10.5P減)。エリア別にみると、東京23区63.1%、東京都下66.3%、神奈川県69.0%、埼玉県79.3%、千葉県72.7%。東京23区、東京都下、神奈川県が60%台だったが、埼玉県と千葉県は70%台に乗せている。
◇1戸当たりの平均価格は6035万円(前年同月比1.4%下落)、m2単価は89.8万円(同3.1%上昇)。平均価格は3か月ぶりのダウン、m2単価は2か月ぶりのアップとなった。

[専有面積・即日完売戸数など]
◇平均専有面積は67.22m2(前年同月比4.3%縮小)。
◇即日完売物件は4物件・192戸(シェア6.7%)。
◇フラット35登録物件戸数は2731戸(同95.3%)。
◇販売在庫は11月末時点で5079戸。前月末比134戸増加、前年同月末比は618戸減少。

[12月の発売予測]7000戸程度の発売が見込まれる。1~11月の累積発売戸数は、前年同期(2万6987戸)比11.8%減の2万3812戸となっており、2022年の年間発売戸数は3万1000戸程度となる見通し。

【近畿圏】
[発売戸数]近畿圏(2府4県・9エリア=大阪府[大阪市部、大阪府下]、兵庫県[神戸市部、兵庫県下]、京都府[京都市部、京都府下]、滋賀県、奈良県、和歌山県)の発売戸数は前年同月比14.4%減の1796戸となり、4か月ぶりに前年実績を下回った。エリア別にみると、大阪市部570戸(同30.6%減)、大阪府下347戸(同25.5%減)、神戸市部73戸(24.0%減)、兵庫県下446戸(同7.5%増)、京都市部147戸(同33.2%減)、京都府下14戸(同46.2%減)、奈良県92戸(前年同月0戸)、滋賀県29戸(前年同月比45.3%減)、和歌山県78戸(同3800.0%増)。

[契約率・価格など]
◇初月契約率は74.3%(前年同月比8.7P増)。4か月連続で好調ラインの70%を上回った。
◇1戸当たりの平均価格は5220万円(前年同月比13.6%下落)。m2単価は76.9万円(同15.4%下落)。平均価格とm2単価の2桁下落は、前年同月の発売では高額なタワー物件の比率が高かったことと、11月は大阪市部の戸数シェアが31.7%と低かったことが要因。
◇販売在庫は11月末時点で3537戸。前月末比5戸減少、前年同月末比527戸減少。
[12月の発売予測]1900戸程度となる見通し。

〔URL〕https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/529/7YeqF28.pdf (首都圏)
〔URL〕https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/528/7IeqF28.pdf (近畿圏)

【問合先】企画調査部 03―3225―5301