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発売戸数は首都圏が前年比42.5%減、近畿圏31.0%増 ~不動産経済研究所、4月の新築分譲マンション市場動向

 不動産経済研究所がまとめた2024年4月の「首都圏・近畿圏の新築分譲マンション市場動向」によると、首都圏(1都3県・5エリア=東京都[東京23区、東京都下]、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新規発売戸数は前年同月比42.5%減の972戸で、2か月ぶりの減少となった。発売物件数は全101物件で、前年同月の104物件と比べると3物件下回り、そのうち100戸以上を売り出した物件はゼロだった(前年同月は2物件)。初回売出し物件は15物件・256戸で、前年同月(23物件・829戸)を物件数では8物件、戸数も573戸下回っている。新規発売戸数に対する月中の契約戸数は607戸で、初月契約率は62.4%。前年同月の73.7%を11.3ポイント(P)下回り、2か月ぶりに70%を下回っている。

【首都圏】
[発売戸数]972戸(前年同月比42.5%減)。エリア別にみると、東京23区480戸(同21.3%減)、東京都下146戸(同29.5%減)、神奈川県205戸(同49.5%減)、埼玉県70戸(同73.7%減)、千葉県71戸(同64.7%減)。全てのエリアが減少となり、中でも埼玉県(7割減)と千葉県(6割減)は大幅に落ち込んでいる。東京23区は3か月連続で減少し、シェアは49.4%で、前年同月(36.1%)に比べて13.3Pアップしている。

[契約率・価格]
◇初月契約率は62.4%(前年同月比11.3P低下)。エリア別にみると、東京23区65.2%、東京都下56.2%、神奈川県71.7%、埼玉県18.6%、千葉県73.2%。神奈川県と千葉県の2エリアが7割台に乗せた一方、埼玉県は18.6%と低調だった。

◇1戸当たりの平均価格は7662万円(前年同月比1.1%下落)、m2単価は124.2万円(同7.2%上昇)。平均価格は2か月連続のダウン、m2単価は2か月ぶりのアップ。エリア別では、東京23区と埼玉県が平均価格、m2単価共に下落した一方、東京都下、神奈川県、千葉県は上昇している。

[専有面積・即日完売戸数など]
◇平均専有面積は61.71m2(前年同月比7.7%縮小)。
◇即日完売物件は3物件・39戸(シェア4.0%)。
◇フラット35登録物件戸数は785戸(シェア80.8%)。
◇販売在庫は4月末時点で5520戸。前月末比145戸減少、前年同月末比は537戸増加。

[5月の発売予測]2000戸前後が見込まれる。

【近畿圏】
[発売戸数]近畿圏(2府4県・9エリア=大阪府[大阪市部、大阪府下]、兵庫県[神戸市部、兵庫県下]、京都府[京都市部、京都府下]、滋賀県、奈良県、和歌山県)の発売戸数は前年同月比31.0%増の1095戸となり、5か月連続で前年実績を上回った。エリア別にみると、大阪市部193戸(前年同月比55.7%減)、大阪府下347戸(同622.9%増)、神戸市部71戸(同129.0%増)、兵庫県下117戸(同16.4%減)、京都市部235戸(同209.2%増)、京都府下7戸(同88.7%減)、奈良県12戸(同40.0%減)、滋賀県21戸(同16.7%増)、和歌山県92戸(同1740.0%増)。大阪府下の郊外ファミリー物件が大阪市部の大幅減を上回った。[契約率・価格など]◇初月契約率は68.5%(前年同月比0.7P上昇)。3か月ぶりに好調ラインの70%を下回った。◇1戸当たりの平均価格は5157万円(前年同月比0.7%下落)、m2単価は81.0万円(同1.8%上昇)。平均価格は6か月ぶりのダウン、m2単価は6か月連続のアップ。◇販売在庫は4月末時点で2722戸。前月末比36戸減少、前年同月末比は637戸減少。[5月の発売予測]1000戸程度となる見通し。

〔URL〕https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/591/m6e2wwdvy.pdf (首都圏)
〔URL〕https://www.fudousankeizai.co.jp/share/mansion/590/n9wac4g3.pdf (近畿圏)
【問合先】調査部 03―3225―5301