第3回定時総会を開催
当協会は、6月11日(木)にホテルニューオータニ「翠鳳の間」において「第3回定時総会」を開催した。
総会では、委任状を含め402社の出席があり、「第1号議案 平成26年度事業報告及び決算承認の件」「第2号議案 定款の一部変更の件」「第3号議案 役員選任の件」を全会一致で承認し、「平成27年度事業計画及び予算の件」の報告を行った。
この後、長年当協会の役員を務め、このたび退任となった方々に神山会長から感謝状が贈呈された。また、優良事業表彰、優秀社員表彰を行い、神山会長から表彰状と記念品が授与された。
総会終了後、新役員による理事会を開催し、神山和郎会長が再任された。引き続き行われた懇親パーティーでは神山会長の挨拶の後、太田国土交通大臣、菅内閣官房長官など多数の来賓の方々から祝辞をいただいた。(以下に神山会長挨拶並びに太田国土交通大臣祝辞要旨を掲載。)懇親パーティーには当協会会員のほか、国会議員、官公庁・友好団体関係者など900名を超える出席があった。
[神山会長挨拶]
本日、国会の先生方、国交省の幹部の皆様、友好団体の皆様、沢山お見えいただきまして本当にありがとうございます。
まず消費税の軽減税率の問題ですが、どうしても住宅について適用していただきたいと引き続き要望してまいりたいと思います。住宅は高額ですから消費税額も高くなります。色々難しい面もあろうかと思いますが、消費税を負担する国民のためを思えば、ぜひ住宅については軽減税率を適用していただきたく思っております。
次に空き家の問題ですが、今日本全国に820万戸あるそうです。ただ、住みたいと思う地域に居住の用に適する住宅が、それほど空いているかというと、若干疑問ではあります。しかし、これを解決するためには、税制と金融の問題を外して論じても机上の空論で終ってしまうと思われます。
当然、借入金が残っている人もいるでありましょうし、金融をつけなければ建て替えることも不可能な方もいらっしゃるでしょう。空き家を壊せば固定資産税が6倍に上がってしまうという問題もあるかと思います。住宅問題を解決するためには、やはり金融と税制の後押しがどうしても必要であると思います。
次に住宅ローン控除の面積要件ですが、最近は土地の値段が非常に高くなっていますし、事業用地等仕入れそのものが難しくなってきております。また、建築費も非常に高騰しております。都心の一等地では坪単価1,000万円という値段のマンションが売り出されています。坪単価1,000万円というと10坪で1億円です。
果たして、こういう時代になったのに住宅取得のための各種支援措置の適用を受けるために50㎡という面積要件にこだわる必要があるのかと非常に疑問に感じております。一等地の話ではありますが、50㎡では1億5,000万円位になってしまいます。住まい方の問題としては色々あろうかと思います。今、過半数が2人世帯以内だそうですから、もう少し面積要件は緩めていただいても良いのではないかと思います。今後お願いしていこうと考えております。
最後になります。今、北海道から沖縄まで日本全国で地震が多発しています。地震というのは逃げ場がないので、非常に怖いと思います。我々は住宅を扱っている訳ですから、やはり耐震性に優れた建物をつくっていくということが非常に大事であります。我々の業界では、社会に対する使命感を持ってしっかりした建物をつくるように努力をしてまいりたいと思います。いずれにしても我々住宅業界は広く国民に受け入れられるような対策をもって物事に当たっていかないと支持はいただけないと思います。
本日ご出席の皆様、今後ともご指導とご鞭撻、ご協力をお願い申し上げまして挨拶に代えさせていただきます。
ありがとうございました。
[太田国土交通大臣祝辞]
日頃から国土交通行政につきまして、皆様に大変お世話になっておりますことを心から感謝申し上げたいと思います。
昨年4月に消費税が8%に上がりましたが、皆様はその前年からの2年間、まさに大変な荒波の中でお仕事をなさってきたと思います。何とかこの反動減をなくそうということでフラット35Sの金利引下げや贈与税の非課税枠の拡大、省エネ住宅ポイントの創設などをさせていただきました。その結果、何とか住宅着工は順調になり、景気の牽引役でもある住宅が、さらに景気を引っ張っていくというところまで来ました。平成29年4月、消費税が10%に上がる前に、さらに景気を良くすることに全力を挙げたいと思いますし、皆様方のご活躍ご尽力を心からお願い申し上げる次第でございます。
今、少子高齢社会、人口減少、そしてまた特に高齢化が進んでいます。先日も日本創成会議の増田寛也座長が都市部において介護が深刻な問題になってくるという提言を出しました。これらを考えますと、エネルギー制約もありますので、省エネ、蓄エネ、そしてゼロエネ住宅等の推進、あるいは高齢社会ということでバリアフリーだけでなく、間取りも変えていく、ヒートショックを無くしていく、首都圏だけでなく全国各地で耐震化を進めることが極めて重要であります。あらゆる点で日本の大きな変動が皆様方の事業に直接関わってくるので、皆様にはそれを乗り越えていく牽引力になっていただかなくてはと強く思っております。
空き家の問題についても、神山会長がお話になられた820万戸が実際に今空いていて、取引上の住宅戸数は500万戸あります。そのほか除却か有効利用しなくてはならないのが残る320万戸です。除却も相当力を入れなくてはいけないし、有効利用についても中身を変えたり、色々公的なものにも使っていく手助けをしていかなくてはならないと感じています。
景気全般に、そして今後の日本の住宅やまちづくりのあり方について先導的な役割を皆様方に担っていただかなくてはなりません。会長からも先程様々な話がございましたが、今日は国会議員のメンバーも大勢おりますので、よく呼吸を合わせて体制を整備して一緒になって切り拓いていきたいと心から思っております。
また、新たなスタートに当たりまして心からお祝いを申し上げ、ご挨拶とさせていただきます。
ありがとうございます。
[優良事業表彰受賞プロジェクト]
〈戸建分譲住宅部門(中規模)〉
「戸建分譲住宅『CINEMAシリーズ』(高崎市江木の街)」(ケイアイスター不動産(株))
「ベアーズタウン首里金城町」((株)住太郎ホーム)
「グローイングスクエア浜田山 グランパーク」((株)細田工務店)
〈中高層分譲住宅部門(中規模)〉
「デュオヒルズ上田駅前」((株)フージャースコーポレーション)
「グローベル ザ・スクエア 東高円寺」((株)プロスペクト)
〈中高層分譲住宅部門(小規模)〉
「デュフレベース成城」((株)サジェスト)
〈中高層分譲住宅部門(ワンルーム)〉
「クレイシア新宿パークコンフォート」(プロパティエージェント(株))
〈企画・開発部門〉
「はなまるハウス『はなまる発電所』」(ケイアイスター不動産(株))
〔優秀社員表彰者〕(敬称略)
(株)東栄住宅 松浦 正尚、神谷 光輝
日神住宅サポート(株) 松林 伸彦
日神不動産(株) 浦山 秀樹、村松 和幸、德田 寛之
(株)ニッテイホールディングス 勝見 美帆子、霜田 康幸、弥永 朋成、渡邊 忠
(株)ニッテイライフ 内藤 久美、向田 貴志
東日本住宅(株) 兼子 亮、菅 隆行