平成28年の住宅着工は6.4%増の96.7万戸、2年連続増
~国交省、昨年12月は3.9%増の7.8万戸、持家、貸家、分譲が増加
国土交通省がまとめた平成28年年間と平成28年12月の「建築着工統計」によると、平成28年1年間の新設住宅着工戸数は96万7237戸で、前年比6.4%増と2年連続の増加となった。持家、貸家、分譲住宅とすべてが増加したことで、全体で増加となった。利用関係別の内訳をみると、持家は前年比3.1%増の29万2287戸で、3年ぶりの増加、貸家は同10.5%増の41万8543戸で、5年連続の増加、分譲住宅は同3.9%増の25万532戸で、2年連続の増加となった。分譲住宅のうち、マンションは同0.9%減の11万4570戸で、2年ぶりに減少したが、一戸建住宅は同8.2%増の13万3739戸で3年ぶりに増加した。昨年12月の住宅着工戸数は前年同月比3.9%増の7万8406戸で、6か月連続の増加となった。利用関係別にみると、持家が同6.5%増、貸家が同2.2%増、分譲住宅が同4.6%増とすべてがプラスとなり前年水準を上回った。分譲住宅の中では、マンションが同10.7%増と前月の減少から再び増加、一戸建住宅が同0.6%増と14か月連続で前年水準を上回った。
《住宅着工動向の概要》
I.平成28年1年間の新設住宅着工動向
[主な住宅種別の内訳]◇持家=29万2287戸(前年比3.1%増、3年ぶりの増加)◇貸家=41万8543戸(同10.5%増、5年連続の増加)◇分譲住宅=25万532戸(同3.9%増、2年連続の増加)、うちマンションは11万4570戸(同0.9%減、2年ぶりの減少)、一戸建住宅は13万3739戸(同8.2%増、3年ぶりの増加)で、すべてが前年水準を上回った。
[圏域別・利用別の内訳]
◇首都圏=33万6882戸(前年比5.8%増)、うち持家=6万94戸(同0.6%減)、貸家=14万8627戸(同10.1%増)、分譲住宅=12万7134戸(同4.7%増)、うちマンション=6万4769戸(同2.7%増)、一戸建住宅=6万712戸(同6.9%増)◇中部圏=10万8397戸(同5.0%増)、うち持家=4万4349戸(同3.4%増)、貸家=4万432戸(同9.6%増)、分譲住宅=2万3186戸(同2.5%増)、うちマンション=6070戸(同19.2%減)、一戸建住宅=1万7080戸(同13.2%増)
◇近畿圏=14万1646戸(同5.6%増)、うち持家=3万6432戸(同7.0%増)、貸家=5万7688戸(同9.5%増)、分譲住宅=4万6732戸(同0.9%増)、うちマンション=2万4278戸(同0.6%減)、一戸建住宅=2万2347戸(同3.2%増)。
◇その他地域=38万312戸(同7.6%増)、うち持家=15万1412戸(同3.7%増)、貸家=17万1796戸(同11.5%増)、分譲住宅=5万3480戸(同5.1%増)、うちマンション=1万9453戸(同5.8%減)、一戸建住宅=3万3600戸(同11.8%増)。
II.平成28年12月の住宅着工動向
[主な住宅種別の内訳]
◇持家=2万3890戸(前年同月比6.5%増、11か月連続の増加)。大部分を占める民間金融機関などの融資による持家は同7.3%増の2万1097戸と10か月連続で増加し、公的資金による持家は同0.4%増の2793戸と3か月連続で増加したことで、持家全体で増加となった。
◇貸家=3万4475戸(同2.2%増、14か月連続の増加)。公的資金による貸家は同31.9%減と2桁減し、2か月連続の減少となったが、大部分を占める民間金融機関などの融資による貸家が同6.5%増の3万1889戸と14か月連続で増加したことで、貸家全体で増加した。
◇分譲住宅=1万9787戸(同4.6%増、2か月ぶりに増加)。うち、マンションは同10.7%増の8337戸で、前月の減少から増加に転じ、一戸建住宅は同0.6%増の1万1251戸と、14か月連続で増加したことで、分譲住宅全体で増加となった。
[圏域別・利用別の内訳]
◇首都圏=2万6272戸(前年同月比0.2%減)、うち持家4634戸(同4.3%減)、貸家1万1900戸(同5.1%減)、分譲9702戸(同10.1%増)◇中部圏=8480戸(同1.0%増)、うち持家3565戸(同7.6%増)、貸家3074戸(同7.4%減)、分譲1812戸(同4.9%増)
◇近畿圏=1万1079戸(同0.5%増)、うち持家3074戸(同6.4%増)、貸家4540戸(同9.6%増)、分譲3370戸(同14.1%減)
◇その他地域=3万2575戸(同9.6%増)、うち持家1万2617戸(同10.7%増)、貸家1万4961戸(同8.9%増)、分譲4897戸(同9.9%増)。
[マンションの3大都市圏別内訳]
◇首都圏=4650戸(前年同月比28.2%増)、うち東京都2844戸(同6.2%増)、うち東京23区2844戸(同36.2%増)、東京都下0戸(前年同月589戸)、神奈川県1336戸(同141.2%増)、千葉県356戸(同161.8%増)、埼玉県114戸(同56.2%減)
◇中部圏=343戸(前年同月比2.3%減)、うち愛知県224戸(同49.3%増)、静岡県97戸(同23.6%減)、三重県0戸(前年同月74戸)、岐阜県22戸(同0戸)
◇近畿圏=1419戸(前年同月比29.6%減)、うち大阪府796戸(同47.8%減)、兵庫県271戸(同15.8%増)、京都府352戸(同37.0%増)、奈良県0戸(前年同月0戸)、滋賀県0戸(同0戸)、和歌山県0戸(同0戸)◇その他地域=1925戸(前年同月比25.1%増)。
[建築工法別]
◇プレハブ工法=1万2179戸(前年同月比4.1%減、7か月ぶりの減少)
◇ツーバイフォー工法=1万293戸(同13.9%増、6か月連続の増加)。
〔URL〕
http://www.mlit.go.jp/common/001170339.pdf(平成28年計)
http://www.mlit.go.jp/common/001171018.pdf (平成28年12月分)
【問合先】総合政策局建設経済統計調査室 03-5253-8111内線28625、28626